2010-01-01から1年間の記事一覧

色葉文字は、漢字をば其の代表的和訓の頭字により(毒〈トク〉陣〈チン〉軸〈チク〉智〈チ〉存〈ゾンス〉僧〈ソウ〉疸〈ソ〉俗〈ゾク〉藝〈ゲイ〉の如き國語化した字音語では無論字音頭字による)色葉順に擧げ、さらに以の部、呂の部等の各部に於いて平聲と…

色葉平仄辭書色葉文字に就いて

岡田希雄 書誌學 11(4): 117-122 安田文庫の椎園第三輯を頂戴したが、其れに川瀬氏が、同文庫の伊呂葉字平它明應十年本及び其の別本と目す可きものを紹介して居られるのを有益に拜見したに因み、「別本」の一類と見られる「色葉文字」を紹介して見る。

日典日奧舊藏の温故知新書

岡田希雄 書誌學 11(3): 94-95 臺灣の神田喜一郎氏が、本誌〈昭和十三年四月七月兩號〉で「妙覺寺常住日典」の題名の下に、日典の藏書印ある古書につき述べて居られ、ことに「補正」では、他日日典舊藏書目を作りたいと云つて居られるので、後れ走せながら私…