一一五 足跟(四八)

○一一五 足跟(四八)  〻各痕反、下久比〻須クヒヒス
慧苑にあり、反切一致する。和訓はクビヒスと濁る可きか。新撰字鏡に所見あるが、和名抄ではすでに久比須、俗云、岐比須と成つて居り、クビヒス、クビス、キビスの轉訛の急であつた事を示して居る。ヒの假名不詳。世尊寺字鏡上三二オ六に久比〻須が見えるのは、新撰字鏡に據つたからである。石山寺大智度論第一種點に足跟キヒス〉