2008-02-09 一一五 足跟(四八) 新譯華嚴經音義私記倭訓攷 箋註 ○一一五 足跟(四八) 〻各痕反、下久比〻須{クヒヒス} 慧苑にあり、反切一致する。和訓はクビヒスと濁る可きか。新撰字鏡に所見あるが、和名抄ではすでに久比須、俗云、岐比須と成つて居り、クビヒス、クビス、キビスの轉訛の急であつた事を示して居る。ヒの假名不詳。世尊寺字鏡上三二オ六に久比〻須が見えるのは、新撰字鏡に據つたからである。〈石山寺藏大智度論第一種點に足跟キヒス〉