一四八 剥皮(六六)

○一四八 剥皮(六六)  上波川流ハツル、音
經文〈三一五オ下八〉に截㆓耳鼻㆒或挑㆓其目㆒或斬㆓其首㆒或剥㆓其皮㆒或解㆓其體㆒或以㆑湯煑とあるもの、波川流はハツルで、靈異記上十六話にハツリテ、興福寺本に波□利天とあるが虫損にて不明、金剛般若集驗記〈一ノ一七〉にハツリ、新撰字鏡に加波々豆留(皮ハツル)、皮豆留ハツルとある。今も斬ツタリハツッタリと云ふが、是れの轉訛したらしいヘツルも存する。