2008-07-14から1日間の記事一覧

○前號の正誤。

一九七頁十三行「カヨフもとは」は「カヨフもしくは」、二〇二頁九行細註「音を旁」は「頁を旁」、二〇四頁五行「ヨミニキコエタリ」は「ヨシニキコエタリ」、二〇七頁六行細註「申侍べりつ」は「申侍ベリツ」、二〇九頁一行細註「の帖」は「の條」、同二行…

一二

以上で二・三・七・九・一〇の三帖を中心としての名語記の紹介を了へる。忽卒の調査であり、調査は全部にわたつて居るのでは無いから、誤謬も多からうと思ふ。他日機を得れば訂正する所存で居る。筆を擱くに當り、既でに縷述した通りに、本書は、其の純粹の…

一一

前回の拙稿で、語原辭書としての名語記を述べた時に、徳川末までの語原辭書史を略説したく思ひつゝも、頁數の都合で果さなかつたので、今記す事とする。 (一)和語解 十八卷 鎌倉初期の神祇伯仲資王〈貞應元年薨六十八歳〉が撰述した意義分類體語原辭書であ…

一〇

本書所見の鎌倉時代語彙の例示は是れ位で止めて、最後に、民俗、子供の遊び、社會状態などに關する記事を擧げて見る。云ふまでも無く本書の性質として、是れらのものは至つて少いのである。 ○次、小童部〈ノ〉遊戲〈ニ〉、ヒ□クメ〈ト〉イフ事アリ、如何、コ…

鎌倉期の語原辭書名語記十帖に就いて(下)

d:id:Okdky:20080713ヨリ続ク。