2008-10-09から1日間の記事一覧

以上で自分は「玉篇の研究」に就き單に紹介――批判では無い――したので必るが、其れに因み、非禮ではあるが、斯くあらまほしかりきと感ずる事に就いてなほ一言したい。そは、要するに博士の記述は老婆心に缺けて居る傾きがあると云ふ事である。これは本書が學…

先づ内容を云ふと、「玉篇の研究前篇」は(一)玉篇考正篇五章、(二)玉篇考續篇七章より成り、「玉篇の研究後篇」は(一)玉篇逸文内篇と(二)同外篇とより成り、最後に索引として(1)「前篇にて論及せし文字及び重要なる事項の索引」(2)「玉篇逸文索引(…

岡井博士の大著「玉篇の研究」

新刊紹介 岡田希雄 國語・國文 4(5): 90-103 (1934) 漢字の辭書としては、形類、音類、義類の三種類が存するのだが、其の中で形類に屬するもの、即ち所謂部首分類式辭書〈字書と書くの正しいのだが、辭書ですましておく〉としては説文以後如何なるものが出來…