四六 沫僞(一五)
- ○四六 沫僞(一五) 上音末、訓
彌豆乃阿和 、下妄也 - 慧苑に無い。經文〈七四ウ上四〉に
「一切五欲悉無情、如㆓水聚沫性虚僞㆒」
と續く偈句の語だから、二字を同時に記すのは妥當ではあるまい。水の假名書は武烈紀の瀰逗
の他、用例は珍しく無い、ミの假名も正しい。沫も記の猨田毗古神溺死の條に阿和
とある。萬葉に三名沫
・水阿和
・水沫
と書いて居るのはミナワと訓む。〈阿の假名少し、安の方優勢〉
「一切五欲悉無情、如㆓水聚沫性虚僞㆒」と續く偈句の語だから、二字を同時に記すのは妥當ではあるまい。水の假名書は武烈紀の
瀰逗の他、用例は珍しく無い、ミの假名も正しい。沫も記の猨田毗古神溺死の條に
阿和とある。萬葉に
三名沫・
水阿和・
水沫と書いて居るのはミナワと訓む。〈阿の假名少し、安の方優勢〉