2008-01-04 八一 一摶一粒(二四) 新譯華嚴經音義私記倭訓攷 箋註 ○八一 一摶一粒(二四) 摶又爲㆑×〈車篇に刂を書いて居るが專に立刀を書く可きだ〉同、徒官反、團也、圜也、倭言比刀二岐里{ヒトニギリ} 慧苑に無し、漢文註は二十三卷の七六で言及した。ヒトは神武紀に阿斯毗苫徒鞅餓離能{アシヒトツアガリノ}宮、記の倭建命の御歌に比登都麻都とある。其の他にも例があるが、此のトは乙類であるから、音義私記が刀を書い居るのは誤である、比はこれで可い。ニギルは萬葉集に、多爾伎利モチテ、多爾藝利モタシとあり甲類だから二岐里で可い。