2008-01-17 九四 文理(二七) 新譯華嚴經音義私記倭訓攷 箋註 ○九四 文理(二七) 合文也、又理者云㆓布之{フシ}㆒、又天文地理也 慧苑に無し。經文〈一三二ウ下尾一〉に牙齒の鮮なる事を譬へる文句中に、文理は卍の如しとある。合は文理を二字アハセテである。フシは節理{キメ}の義。フシと云ふ語は伊勢(後に志摩)の答志{タフシ}を萬葉集にクシロツク手節乃崎{タフシノサキ}と書いて居る例がある。これは關節の節だが、節理のフシも國語としては變りが無い。