一二五 窓闥交暎(六〇)

○一二五 窓闥交暎(六〇)  上末土マド、闥小室
慧苑に無し。マドは和名抄に見える、萬葉の窓超爾月臨照而ツキオシテリテもマドゴシニと訓む他はあるまい。斯道文庫本願經四分律に嚮字をマドと訓んで居る〈其れについて春日博士の御説が見える、國語國文第十卷一月號〉マドは間戸の義(間處とも見られぬ事は無い)であらうから、甲類の土の假名で可い。