一三七 皮膚(六五)

○一三七 皮膚(六五)  〻正爲㆑×、音布、訓波太閇ハダヘ
慧苑に無し、×字は膚の異體字である筈だが、全く同形のものを書いて居る。下の壁字は皮膚〈經文三〇九オ下尾七〉と無關係に五行後に出て來る字であるから、何の爲めに、こゝに書かれて居るか判らぬ、衍字と見れば可い。ハダの事は二十五卷八四にも見えるが、ハダヘの語は和名抄に見えても古い用例が無いのと語源が判らぬのとで、ヘの假名の當否は判りかねる。