三、倭訓索引
右に箋註した新譯華嚴經音義私記所見の倭訓、及び大治本八十經音義所見の倭訓の五十音索引である。假名書のは片假名に改め、下に其の訓に相當する漢字を附し、心刺・大神の類は其のまゝで擧げた。語は或る可く分析的にし、ヒトニギリはニギリにも擧げると云ふ風にした、尤も有り觸れたものに於いては然うもせない。語の下の數字は箋註に於ける番號である。●印を附したのは大治本のみに見ゆるもの、△印は兩方に見ゆるもの、○印あるは其の假名書例が奈良朝期文獻に於いて自分が見出せないものである。
イ
エ
カ
ク
ケ
- ○ケブリ煙、七四
セ
チ
テ
ネ
- ○●ネコ猫、一七〇
ハ
ヒ
ヘ
メ
ヱ
- ヱム笑、一一二
訓不明
- 去末爲耳(爲往)、五四